お手入れに関するアドバイス
ファインジュエリー

ご着用時の注意点

シャネルのファインジュエリーは、その美しさや稀少性のゆえに選び抜いた宝石や貴金属のみを使用しています。こうした素材本来の輝きを保つためにも、それぞれに適した特別なお手入れを施し、十分な注意を払いお取り扱いいただけますようお願いいたします。 ご着用や保管、お手入れの際の注意点をお守りいただくことで、お手持ちのジュエリーをより良い状態に保つことが可能になります。

シャネルのファインジュエリーが使用している宝石や貴金属は、デリケートな素材です。ジュエリーは着用される目的や状況に合わせてお選びください。

特に以下の状況においては、ジュエリーを外していただくことをお勧めいたします。

手を洗う際：石鹸などの残りかすが隙間に入り込み、ジュエリーの汚れや腐食の恐れがあります。
腐食性の薬品を使う必要がある場合（ガーデニング、食器洗い等）：宝石にダメージを与えてしまう恐れがあります。
スポーツを行う際：ジュエリーに衝撃が加わることで破損したり、傷がつく恐れがあります。

また、以下の状況においても、ジュエリーを外していただくことをお勧めいたします。

極端な温度環境下でのご使用／保管：温度変化が宝石に修復不能なダメージを与える恐れがあります。
ジュエリー着用時に香水や化粧品を使用する際：香水や化粧品に含まれる化学成分が宝石に悪影響を及ぼす恐れがあります。

保管時の注意点

ジュエリー同士がぶつかったり、擦れ合ったりすることでジュエリーに傷がつくことがあります。このため、ケースやトラベルポーチの中では個々にジュエリーを保管されることを強くお勧めします。

また、チェーンが絡むのを防ぐため、チェーンのクラスプは常に留めておくようにしてください。

ジュエリーの点検について

簡単な手順で、お手持ちのジュエリーの状態を確認することができます。

ご着用の前に、

金具がしっかりと留まるかどうかをご確認ください。
ご着用の前にもし宝石が動く場合は、シャネルのリペアサービスにてセッティング調整または修理の必要があります。
パールネックレスの糸が緩んでいないかどうかをご確認ください。緩んでいる場合には、新しい糸へのパールの糸替えが必要となります。

ご不明な点がございましたら、シャネルファインジュエリーブティックまでジュエリーをお持ちいただくことをお勧めいたします。シャネルの専門スタッフが対応させていただきます。

ジュエリーのお手入れ

素材本来の輝きを保つために、宝石の鉱物成分に応じた適切なお手入れが必要になります。定期的に、シャネルファインジュエリーブティックにジュエリーをお預けいただくことをお勧めします。お預かりしたジュエリーは、シャネルの専門スタッフによる点検及び丁寧なクリーニングを行わせていただきます。

次の章では、それぞれのストーンや貴金属に合ったアドバイスが詳しく記されています。

ゴールド

傷がつくのを防ぐため、ゴールド製やプラチナ製のジュエリーが他のジュエリーとぶつかったり、擦れ合ったりしないようご注意ください。ポリッシングやホワイトゴールドのロジウムコーティングを行なうことで、輝きを取り戻すことができます。こうしたサービスにつきましては、お気軽にシャネルファインジュエリーブティックまでお問い合わせください。真水と柔らかいブラシでゴールド製ジュエリーをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

プラチナ

傷がつくのを防ぐため、ゴールド製やプラチナ製のジュエリーが他のジュエリーとぶつかったり、擦れ合ったりしないようご注意ください。真水と柔らかいブラシでプラチナ製ジュエリーをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

セラミック

非酸化素材であるセラミックは、傷がつきにくい素材ですが、ゴールドやチタンのようなセラミックより柔らかい素材との接触により、その表面に傷のような付着物が見受けられることがあります。これらは、シャネルのリペアサービスでのクリーニングで取り除くことができます。真水と柔らかいブラシでセラミック製ジュエリーをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

パール

パールは、有機物の素材であるため、定期的なご使用をお勧めいたします。パールは化学物質との接触によって劣化します。その輝きを保つため、パールを変質させる可能性がある化粧品（クリーム、香水等）がつかないようご注意ください。他のジュエリーとは別にして、オリジナルケースに収め、湿気のある場所で、やらかい布をかけて保管してください。加湿のために、パールジュエリーの近くに水を入れた小さなコップを置いておくのも一案です。湿らせた柔らかい布で拭き取ります。

ダイヤモンド

ダイヤモンドが他の素材にぶつかると、どんな素材でも簡単に傷がついてしまいます。ダイヤモンドと他の素材が擦れ合わないようご注意下さい。硬い石ではありますが、ダイヤモンド自体は非常にデリケートなので、衝撃がかかる位置によっては、ダイヤモンドが破損する恐れがあります。真水と柔らかいブラシでダイヤモンドをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

エメラルド

特に温度変化に弱い石なので、エメラルドが衝撃や強い熱源にさらされないようご注意ください。エメラルドはデリケートな石です。特別なお手入れを必要とするため、シャネルのジュエリー専門スタッフにお任せいただくことをお勧めします。エメラルドがセットされたジュエリーのお手入れをご希望の場合は、シャネルファインジュエリーブティックへご相談ください。

ルビー

真水と柔らかいブラシでルビーをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

サファイア

真水と柔らかいブラシでサファイアをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

アゲート（メノウ）

アゲートは、温度変化、化粧品（クリーム、香水等）、洗剤、タバコの煙などに弱い石です。こうしたものが染み込むと、石が変色する恐れがありますのでご注意ください。真水と柔らかいブラシでアゲートをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

アクアマリン

特に温度変化に弱いため、アクアマリンが衝撃や強い熱源にさらされないようご注意ください。真水と柔らかいブラシでアクアマリンをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

アメシスト

特に温度変化に弱いため、アメシストが衝撃や強い熱源にさらされないようご注意ください。真水と柔らかいブラシでアメシストをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

カルセドニー

カルセドニーは紫外線や強い光に弱いため、光にさらされると色落ちする恐れがあります。石の色を守るため、強い光源に石をさらさないようご注意ください。真水と柔らかいブラシでカルセドニーをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

シトリン

硬度の高い石ではあるものの、シトリンは、高温や酸には弱いため、シトリンが酸性の薬品に触れたり、高温に長時間さらされることのないようご注意ください。真水と柔らかいブラシでシトリンをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

アイオライト

真水と柔らかいブラシでアイオライトをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

オニキス

オニキスは、温度変化、化粧品（クリーム、香水等）、洗剤、タバコの煙などに弱い石です。こうしたものが染み込むと、石が変色する恐れがありますのでご注意ください。真水と柔らかいブラシでオニキスをクリーニングします。その後、真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて乾燥させます。

オパール

オパールは、強い衝撃や乾燥、熱に弱いため、こうしたものにさらされると脱水症状による石割れの可能性が高まります。また、化学薬品に触れた場合も、オパールの水分が抜け、変色させることがあります。石に含まれる水分量が減ることで、オパールの重量が変化することもありますが、これは自然な一般的に見られる現象です。柔らかい布でオパールを拭いてクリーニングします。