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© Benoit Peverelli

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© Benoit Peverelli

THE BRIDE
FALL-WINTER 2015/16 HAUTE COUTURE

2015/16秋冬 オートクチュール ショーのフィナーレを飾ったルックは、カール ラガーフェルドによる、とっておきのサプライズ――タキシード姿の花嫁――でした。ホワイト サテンのウェディング スーツを身に纏い、歩みを進めるケンダル ジェンナー。それは極めて型破りな花嫁でした。ワイド ショルダーのダブルブレスト ジャケットはエポーレットとポケットが4つ、ボタンは2列に配され、ラペルにカメリアを添えてフレア パンツを合わせたスタイルは、マスキュリンとフェミニンの2つの要素と戯れているかのようでした。
グラフィカルであると同時にリラックスしたラインのタキシードにアクセントを加えるのは、幾何学的な形が印象的なバックストラップのブーティー(コレクションのすべてのルックに取り入れられ、ブラックやアイボリーのバリエーションも)。伝統への恭順を示すのはただひとつ、刺繍が施されたチュールのロング ベールで、肩から流れ、うねるような曲線を描くトレーンが、シルエットにフェミニンなニュアンスを添えています。

Françoise-Claire Prodhon

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FALL-WINTER 2015/16 HAUTE COUTURE

2015/16秋冬 オートクチュール コレクション ショーの舞台は、この日のためにグラン パレのメインホールにしつらえられたアールデコ様式のカジノ。スロットマシンやルーレットのほか、ブラックジャック テーブルには、クルピエと呼ばれるディーラーが待機しています。プライベートでエクスクルーシブな社交場を意味する「Le Cercle Privé」と名付けられたカジノに、優雅な足取りで来場するゲストたち。シャネルを愛する20人のセレブリティが、ショーへの期待感を高めるように次々に中央のテーブルに集まります。先頭はクリステン スチュワート、続いて、ジュリアン ムーア、ジェラルディン チャップリン、イザベル ユペール、リタ オラ、ステラ テナント、ララ ストーン、リリー コリンズ。そして、ヴァネッサ パラディと娘のリリー ローズ デップ、さらにはアリス デラル、ヴィオレット ドゥルソが登場しました。

それぞれにシャネルを纏い、マドモアゼル シャネルが1932年に発表した最初のハイジュエリー コレクション「Bijoux de Diamants」(ダイヤモンド ジュエリー)の復刻ピースを身に着けています。このゲストたちが体現するものは、当時、大胆な賭けに出たマドモアゼル シャネルのエレガンスそのものでした。常に完璧を追求するシャネルは、一日限りのカジノであっても、あらゆるディテールに妥協を許しません。カンボン通り31番地、カメリア、そしてマドモアゼル シャネルが愛した数字(特に5)などのモチーフがスロットマシンで回転し、グレーとベージュの幾何学模様のカーペットには、トランプのモチーフとともにCCマークが散りばめられ、モノグラムを形づくっています。

時を超えて存在しているかのような、シャネルの「Le Cercle Privé」に漂うくつろいだ雰囲気とは対照的に、周りを颯爽と歩く67人のモデルたちのルックは、まさしく今のスタイルでした。

オートクチュールの伝統的な技術と最新のテクノロジーの融合により、カール ラガーフェルドは自身の先進性を再び証明してみせました。シャネルを象徴するスーツは、「SLS(レーザー焼結)」という技術により、贅を凝らした3Dスーツへと生まれ変わりました。ペイントやビーズ、サテンのライニング、そしてレザーを用いたブレードが施されたスーツは、オートクチュールの未来を暗示しているようで、ノスタルジアが入り込む隙を与えません。構造的でグラフィカルなシルエットにマスキュリンなディテールがアクセントを添えるデイウェアから、アシンメトリーなラインと優雅なファブリック、洗練されたカラーパレットが織りなす壮麗なイヴニングまで、2015/16秋冬 オートクチュール コレクションには、尽きることのないシャネルの創造性が溢れています。

Françoise-Claire Prodhon

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