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'LAST YEAR AT MARIENBAD'
RESTORED WITH THE SUPPORT OF CHANEL

1961年、ガブリエル シャネルは、アラン レネ監督作品『去年マリエンバートで(Last Year at Marienbad)』のなかで女優デルフィーヌ セイリグが着用した衣装を手掛けました。保存状態の良い1960年のネガをもとに、シャネルの支援で映画はデジタル化され、ヴェネツィア国際映画祭の会期中にメゾンがホストを務める特別イベントで上映されます。

パーティーでとある男性に「去年、一緒に駆け落ちすることを約束した」と告げられた女性の物語。このヌーベルバーグ作品は、現実と想像を織り交ぜ、ストーリーの時間軸を入れ替えることで、物語に心理的な奥行きを与える革新的なスタイルを世に送り出しました。

物語の重要な要素である衣装によって、観客はそれぞれの場面が「いつのこと」なのかを見分けることができます。監督のアラン レネが希望したのは、デルフィーヌ セイリグ演じる主人公のために特別に衣装をデザインするのではなく、モダンでタイムレスな魅力を引き出すために実際のワードローブを用いるという、この時代には珍しいことでした。そこで、当時のコンテンポラリー ファッションを象徴するオートクチュールを展開していたガブリエル シャネルに、衣装の提供を依頼したのです。男の子のようなショートヘアに、パール ネックレスやジュエリーがきらめくベルトを合わせたミニマルでエレガントなドレスをまとうシャネルのスタイルは、主人公のイメージにぴったりでした。シャネルに身を包んだデルフィーヌ セイリグは、映画の中で、洗練された魅力をたたえるエレガントなフランス女性を輝くように演じています。

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