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SPRING-SUMMER 2015 READY-TO-WEAR
BY FRANÇOISE-CLAIRE PRODHON

2015春夏 プレタポルテ コレクション ショー。会場で観客が目にしたのは、グラン パレの身廊に出現したパリの街並み。その「シャネル ブルヴァール(大通り)」を歩くのは、あらゆるルックに身を包んだ80人のモデルたち。その足取りは気取らずゆったりとしています。

ショーのスタートと同時にカール ラガーフェルドの様々な提案が繰り出されていきます。今回のコレクションが明確に打ち出しているもの、それは楽観主義と上質感。シャネルをまとう女性たちは自由の精神と大胆さをあわせ持ち、単なる社会規範を遥かに超越して前進します。モダンでアクティブ、かつ自立したその姿は、まさにマドモアゼル シャネルのイメージそのもの。時代にしっかり根を下ろし、大都市の街並みを、大きな足どりで颯爽と歩いていきます。

ツイードのパンツ スーツに鮮やかなシルクのネクタイを合わせたルックは、マスキュリンとフェミニンが完璧に調和したプロフェッショナルな女性のイメージ。エレガントで着心地のよいスタイルは、ダブルのブレザーやボクシー ジャケット、裾を折り返したワイド パンツやフラット ブーツといったメンズウェアからヒントを得たもの。それでも根本はやはりフェミニンで、ブラウスやネクタイ、スカーフ、さらにブーツやローファーまでもが、明るい色調のパレット(オレンジ、ピンク、パープル、ブルー、グリーン)と鮮やかなプリント(フローラル、水彩プリント)で彩られています。スカート スーツにはプリントのファブリック ブーツを組み合わせ、柔らかくゆったりとしたブラウスには先が尖った細長い襟がアクセントを添え、裾を大胆に折り返したストライプのバーミューダ パンツは都会的な雰囲気を湛えています。アンクルストラップのオープン ダービー シューズは、ゴールド&ブラック、ブラック&ホワイトのレザー、ブラック サテンの3つのバリエーションで登場。シャネルを象徴するブラック、ホワイト、ネイビーが、この着心地の良いワードローブの基調色となっています。

プリントシルクのライニングを施したロング ツイード コートから、ミリタリー調のカーキのスウェード ジャンプスーツ、都市でも海辺のような爽やかさを感じさせるセーラーストライプのニット、小さなスパンコール状のタイルと小花を散りばめて刺繍した光沢のあるブラウス、レース、ドレスまで、2015年の夏を取り巻くのは、1968年から1970年にかけて巻き起こった「自由の風」です。バランスとレイヤリング、透明感と戯れているかのようなコレクション。幅の広い襟の純白のブラウスに組み合わせたゴールドのベルトが、バーミューダ パンツに女性らしさを添えています。

コレクションのアクセサリーが、自由に向かうメッセージに遊び心とユーモアをプラスしていました。クラッチ バッグには「Féministe mais Féminine」や「Make Fashion not War」といったメッセージが刻印されています。新たに登場したバッグは、ソフトレザーのハンドルを肩に掛けることもウエストに巻くこともでき、シャネルのジャケットの特徴(ツイード、ブレード、ボタン)をすべて取り入れています。

Photo by Olivier Saillant

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