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SPRING-SUMMER 2014 HAUTE COUTURE
BY FRANÇOISE-CLAIRE PRODHON

シャネルの2014春夏 オートクチュール ショーで表現されたミニマリズム。グラン パレのドーム型のガラス天井の下には、輝く白い壁と磨きぬかれたスティールパネルのステージが設えられました。ショーのオープニングではステージに巨大な階段が現れ、そこからモデルたちが次々に登場しました。ナイトクラブのような雰囲気の中、ブルーとピンクのスーツを纏ったミュージシャンのセバスチャン テリエが、白い衣装で統一されたオーケストラを従えています。

オートクチュールにモダンな躍動感を与えることはカール ラガーフェルドの得意とするところです。過剰なディテールを排したコレクションから放たれる、若さと自由と軽やかさ。同時に、極めて洗練された素材とエレガントなシルエットから生み出される、ラグジュアリー。コレクションの64のルックそれぞれに、シャネルのスタイルに欠かせない要素である美しいラインが、爽やかにそして滑らかに強調されています。

ショーではカール ラガーフェルドにより新しいスタイルのスーツが披露されました。ショート ジャケットやクロップド ジャケットにドロップウエスト スカートを組み合わせたスタイルは、コルセットで絞られたウエストが強調されるシルエット。構築的でありながらくつろいだスタイルの主役を担うのは、都会的でシックな雰囲気のニーパッドやエルボーパッド、ファニーパックといったアクセサリーです。ツイードは刺繍で彩られたものもあり、さらに、軽やかな色調(ホワイトからアイボリー、パウダー ピンクからオレンジ ピンク、コットン キャンディ、パール グレーやイリディッセント グレー、モーヴやラメなど)がもたらすフレッシュな印象が、グラフィカルなシルエットを柔らかなものに見せています。優雅なイヴニング ドレスやスキニー クロップド パンツと合わせた丈の長い細身のジャケットなど、イヴニング アイテムを取り入れたルックにスニーカーを合わせることで、コレクションにいっそうの軽快さを添えています。

この気品あふれるシューズが表現するのは、滑らかでシンプルなライン。それは、スパンコールの刺繍やメタリックな装飾のフェザーが施されたエアリーな布地、またシフォンやレース、チュールなどの軽やかで透ける素材からも見てとれます。イヴニングドレスは、足首を見せることで新たな高みに到達しました。ここでもカール ラガーフェルドは、光を反射してシマーな輝きやイリディッセントな煌めきを放つドレスに明るい色彩を選んでいますが、一部のルックに用いられたブラックが表情豊かなアクセントとなっています。

Sketch by Karl Lagerfeld

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