it-is-the-other-side-of-paradise

"IT IS THE OTHER SIDE OF PARADISE"

カール ラガーフェルド インタビュー

エリザベス クイン: 初めに登場したルックは、とてもタイトな膝下丈のスタイルでした。とても美しくて……膝下丈の復活ですね。

カール ラガーフェルド: 復活ではありません。パンツのように見えるブーツと合わせることにより生まれた、かつてとは違う魅力があります。縦のラインを強調するのが目的なので、丈を下げたわけではないのです。

エリザベス クイン: 合わせることで筒型のシルエットになっている、ということですね。

カール ラガーフェルド: その通りです。

カール ラガーフェルド: そして少しフレアを加えています。そうでなければ、この長さは不可能ですから。

エリザベス クイン: 最初はイエロー、次はモーヴ……。

カール ラガーフェルド: カナリア色とでもいいましょうか。あるいは、もっと身近にあるものに例えるなら、スイセンとでも。そして、モーヴ グレー。

エリザベス クイン: それから、白も次々と。

カール ラガーフェルド: いえ、かすかにクリームがかっています。

エリザベス クイン: 少しですがプリントもありましたね。多くはありませんでしたが。

カール ラガーフェルド: プリントはシャネルには珍しいのですが、夏はプリントのアイテムを身に着けたくなるでしょう。今回はプリントの上に刺繍を重ねています。仰々しくなく、エスニックになりすぎることもありません。

エリザベス クイン: 美しかったのは袖に施された刺繍や幾何学模様を取り入れたスタイル。とても愛らしくて。

カール ラガーフェルド: 幾何学模様はとても好きです。このスタイルによく合ってました。しかも本物のジュエリーとも相性が良いのです。

エリザベス クイン: ダイヤモンドなど、さまざまな輝きや光が取り入れられていましたね。

カール ラガーフェルド: 本物のダイヤモンドを。

エリザベス クイン: クルーズ コレクションにジュエリーが華を添えているのですね。

カール ラガーフェルド: この会場は完璧です。サントロペの反対側にあって、楽園のまた別の一面を見ることができます。ここでは女性たちがジュエリーをまとっていますが、私はそうしたジュエリーを、スポーツウェアと組み合わせたいと思いました。シャネルならではの黒と白で。

エリザベス クイン: 美しいラインと黒と白のコントラスト。

カール ラガーフェルド: 新しいシューズによって、モデルたちの歩き方も新鮮なものになりました。

エリザベス クイン: 日本の下駄にも似たこうしたブーツをどうやって思いついたのですか?

カール ラガーフェルド: 裸足で穿くパンツのようなものです。

エリザベス クイン: レイヤースタイルも復活していますね。とても軽やかで優雅なレイヤーです。

カール ラガーフェルド: 以前からのアイディアを継続して取り入れています。昨年10月のプレタポルテ コレクションでは、ジャケットにメンズの要素を加えました。今回は、メンズのシャツにフェミニンなブラウスの要素を取り入れています。男らしさと女らしさの間にある曖昧さは、私がとても好きなテーマです。

エリザベス クイン: 役割がはっきりとは分かれていない、という。

カール ラガーフェルド: それを、モデルの女性たちは完璧に表現してくれました。

エリザベス クイン: 男性たちを引き連れたクリスティン マクメナミーの姿が美しかったです。映画のワンシーンのようで、素敵でした。

カール ラガーフェルド: すばらしい。まさしくフィルムにおさめたシーンと同じです。

エリザベス クイン: 彼女はあなたにとってどのような存在ですか?

カール ラガーフェルド: まず、天性のモデルですね。

エリザベス クイン: どういうことですか?

カール ラガーフェルド: 彼女のモデル歴は20年以上、素晴らしい才能だと思います。

シェア

リンクがコピーされました